下垂体性PRL分泌亢進症(プロラクチノーマ)とは

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ブライダルチェックの結果、嘉太郎はプロラクチンの数値が高いことが分かりました。
今回は新たに検査で判明した病気、プロラクチノーマについてと、嘉太郎の検査のレポートになります。

プロラクチノーマの疑いがある方、診断された方、特に男性の方はプロラクチノーマになることは女性に比べて少なく、ネットで検索をかけても説明されてる記事はあまり見かけませんでした。
僕自身がとても不安になったので、この記事を読み、知ることで不安を解消していただけたらと思います。

下垂体性PRL分泌亢進症(プロラクチノーマ)について

まずはプロラクチンについて

プロラクチンとは、脳下垂体から分泌されるホルモンで乳汁分泌ホルモンとも呼ばれます。妊娠中や出産後に作られて母乳の産生を促します。授乳期間中の女性がまた妊娠をすると、体の負担が大きくなってしまうので、このホルモンが活発になることで妊娠しにくい状態になります。
「出産と育児に適した身体に整えるために分泌されるホルモン」といったイメージですね。

数値に関しては
通常              15以下
正常値             30以下
プロラクチノーマの可能性あり  35以上
プロラクチノーマの可能性大  300以上

このようになっています。
プロラクチンが高くなる原因ですが、

  • 肉体的、精神的ストレス
  • 薬剤(胃薬、精神安定剤)
  • 下垂体腺腫(脳腫瘍)

などがあるようです。薬剤が原因と考えられる場合は、内服を止めることにより数値が下がるかを確認することになります。
下垂体腺腫(脳腫瘍)が原因と考えられる場合は、安静採血で正確な数値を計りMRIで脳腫瘍が無いかを確認します。

症状はどのようなものか?

※先に「プロラクチノーマの発生する原因」ですが、一部を除きまだ十分にわかっていないようです。原因がわからないというのは納得がいきませんが、しょうがないです。

症状について、女性では月経不順、無月経、不妊、乳汁分泌がみられます。
男性は性欲低下、勃起障害、女性化乳房、乳汁分泌がみられます。
また腫瘍が大きい場合、脳内の近くの部位を圧迫してしまうため、頭痛、視力低下、視野狭窄がみられます。

男性、女性ともに不妊の原因になると考えられます。実際に僕もプロラクチノーマと診断されたときは、妊娠を望んでいるかどうかの確認をされました。

治療方法について

プロラクチノーマの治療方法は薬物療法になります。カベルゴリンという飲み薬を週に1回1錠を内服し経過をみます。これで腫瘍は縮小しますが、一部の薬が効かない腫瘍や、薬の副作用のため治療が困難な場合、外科手術により腫瘍を摘出することになります。
また下垂体性PRL分泌亢進症プロラクチノーマは難病指定されています。申請することにより医療費の負担額が減りますので、必ず申請しておきましょう。

個人の感想ですが、難病指定をされていると聞くと、とても重い、大変な病気のような印象を受けますが。
腫瘍の大きさによっては、自覚症状も無く、生活への影響も無く、治療も飲み薬ということなので、あまり心配するほどの病気ではないのかなと感じました。しかしプロラクチノーマは不妊の原因になるため、これからお子さんを望まれるという方には注意が必要です。

嘉太郎の検査レポート

ここから嘉太郎の検査のやりとりになります。あまり病気の情報はないかもしれませんが、できるだけ面白く、不安が安らぐように書きたいと思いますので、楽しんでいただけると幸いです。

前回記事の続き、ブライダルチェック

ブライダルチェックでの検査時、血液検査の数値が悪いことを告げられ、続く内容は衝撃的なものでした。

I先生「プロラクチンの数値が通常15までなんですけど300超えてますね」

嘉太郎「え?300!?」

I先生「胸が大きくなったり、乳汁が出たりしないですか?」

嘉太郎「!?・・・いや、ないと思います。」

そんなことを聞かれても意識をしたことがないので、はっきりと答えられません。
その後、隣の市の大きな病院での紹介状と予約を入れてもらいました。

自覚症状がなく半信半疑

数値が悪い、プロラクチノーマの疑いがあると言われても症状が全くなく、ネットで調べても該当するものはない。これはきっと誤診だろう、ヒューマンエラーは0には出来ないししょうがない。そりゃお医者様も間違いますよ、人間だもの。(嘉太郎)
などと思いながら、大きな病院での診察に向かいました。

大きな病院での検査

ブライダルチェックをしてもらった病院とは桁違いに大きい病院です。緊張するなぁ…
病院に着くとまずは安静採血でした。
聞き慣れない言葉ですが、30分ベッドに横になってから採血するというものです。
30分間は絶対に動いてはいけません”絶対に”

・・・動いてしまいました・・・
うとうとしていたら呼ばれた気がして飛び起きてしまいました。残り2~3分でしたがアウトでやり直し、厳しいです。

採血が終わると問診へ、
この病院での担当医はY先生でした。

Y先生「胸が大きくなったり乳汁が出たりしませんか?」

嘉太郎「(またかよ!)そんな症状はないですね」

Y先生「そうですか?家に帰ったら確かめといてください」

嘉太郎「(しつこいな)わかりました・・・」

もちろん確認済みです。痛いだけでしたしかしそれだけ確認されると不安になるので、もう一度確認しました。
痛いだけでした

先生「今日はこれで終わりです。後日MRIを行います、その翌週に視力検査とMRIの検査結果になります。

・・・・・どうして何回も病院に行かないといけないんですか?そんなに仕事休めませんよ?社畜としては絶望的な状況です。その時点では自分が病気かも分かりませんから、休まずに仕事しようか悩みました。

嘉太郎「先生、土日じゃ駄目ですか?」

Y先生「土日はお休みなので」

バカな質問をしてしまいました。あと二日だし休みをなんとかとろう。
(繰り返しになりますが、本当に自分の健康を疑っていなかったので、検査の結果、自分が健康であることが証明され、通院から解放されると思っていました。)

後日、MRIと視力検査そして検査結果

MRIを終え、視力検査が終わり、最後の診断です。
Y先生「やはりプロラクチノーマです、小さいですが腫瘍がありますね。これから治療していきましょうね」

嘘だろ?

Y先生「仮に万が一手術になった場合、うちでもできますけど〇〇病院のほうが安心かなと思うのですが。どうします?」

万が一を考えて〇〇病院での治療を選択しましたが、「〇〇病院」←家から1時間以上かかります、どんな些細な検査であっても一日休み確定です。

やったね、お休みが増えるよ!

ちなみにY先生はかなり気が利く先生のようで、色々な検査や、難病申請の手続きを進めておいてくれたおかげで、病院が変わったあともスムーズに治療に進むことができました。
ありがとうY先生!

とまぁ、嘉太郎のプロラクチノーマの治療が始まったわけですが。現在も会社を休み病院に通っています。
何事もなくプロラクチンの数値も下がってきており、治療は順調です。
自分が聞いたこともない病気かもしれない、脳に腫瘍があるかもしれない。そう考えたときは、その後の人生がどうなるのか不安でした。
ですが、関わる先生方がかなり軽いというか話をしていて、あぁそんなに思い詰めるほどの病気ではないんだろうな、と気が楽になりました。
良い先生に恵まれたのかもしれませんが。プロラクチノーマと診断された方は悲観せずに、ちょっと運が悪かった程度に考えて、前向きに治療に励んでください。

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