婿入り、婿養子、マスオさんの違い

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過去記事、「結婚して変わったこと、結婚を推奨しない理由(嘉太郎)」に書いてあるように、嘉太郎は婿入りしています。
圧倒的マイノリティーの婿入りについての説明と、嘉太郎が婿入りを決めた経緯、婿入り前後の変化、ついでにマスオさんについて書いていこうと思います。

婿入りについて

最初に婿入りについてですが、婿入りという制度は現在ありません。
それどころか、嫁入りもありません。
というのも嫁入りや婿入りというのは旧制度であり、その旧制度では結婚した二人はどちらかの家の戸籍に入る、「入籍」するというものでした。

ですが、現制度では結婚した二人はどちらの家でもなく、二人だけの新しい戸籍に入ることになります。

A家戸籍B家戸籍結婚後の戸籍
結婚前A父
A母
A太郎
B父
B母
B子
結婚後A父
A母
A太郎(除籍)
B父
B母
B子(除籍)
A太郎
B子

法律的にはなくなりましたが、旧制度で使われていた言葉だけが今でも使用されています。
結婚後の名字が夫の名字なら「嫁入り」妻の名字なら「婿入り」となります。

婚姻届、婚姻後の氏の欄

「夫の氏」「妻の氏」のどちらかチェックを入れた方が結婚後の名字になります。
重要なことの割にかなり小さい気がするのですが………同居を始めたときを聞いてる暇があったら、もう一度氏の確認をしたほうが良いのでは?

婿養子と婿入りの違い

先に書いたとおり、婿入りとは妻の姓を選択した夫のことを言いますが、では婿養子とは何か?

婿養子は婿入りとは違い現在でも存在する制度です。
妻の親と養子縁組をすることにより、妻の家の戸籍に入るというものです。

A家戸籍B家戸籍
結婚前A父
A母
A太郎
B父
B母
B子
結婚後A父
A母
A太郎(除籍)
B父
B母
B子
A太郎

家族になるのに結婚できるの?おかしいでしょ

という疑問を持つかたもいらっしゃると思いますが、法律で禁止されているのは「血の繋がりが強いもの同士の近親婚」なので、戸籍上は家族でも血の繋がりがない養子とは結婚は可能というわけです。

養子となった婿には、妻の両親の財産相続権と扶養義務を持ちます。
お家柄、家業や土地を代々継がなくてはならない場合に養子縁組を行う場合が多いみたいですね。

婿入り、婿養子は大事にされるのか

婿入り婿養子あるあるで、妻側の家族から大事にされるというのが定番、嘉太郎も大事にされています。
ヴァイ子家に男性がいないこともあり王子様状態ですが、さすがに甘えてばかりという訳にもいきません。
頼れる婿殿になれるように頑張っています。

婿養子がどこの家庭でも大事にされるかというとそうでもないようで、妻側の家族と相性がよくないなどの悩みを抱えている婿殿は多いようです。
これは嫁入りでも同じですが、やはり自分と相手家族との性格や価値観で決まるものですので、婿養子だから人生イージーモードとは限りませんね。

マスオさんは婿養子ではない

婿養子のことを、「マスオさん」と呼ぶことが多いですが、これは厳密には間違っています。
某国民的アニメのキャラクターのマスオさんは、「フグ田」という姓を名乗っており、サザエさん一家の磯野家とは養子縁組を行っていません。
つまりフグ田家は磯野家と同居しているだけです。
結婚後、婿入りや婿養子でもないのに妻の実家に同居する家族形態を「マスオさん現象」と呼びます。
しかし婿養子のことをマスオさんと呼ぶ方や、マスオさんを婿養子と勘違いしている方は多いですね。
僕も毎回説明するのが面倒くさいので、「あーそうっすねー」と適当に話を合わせることがあります。
何故そのように勘違いされているのか原因を調べてみましたが、これといった答えは見つかりませんでした。

嘉太郎の婿入り記録

嘉太郎とヴァイ子が結婚を決めた日、その流れで嘉太郎は「僕は兄がいるので、婿養子ですかね。」と、提案しました。
両家の状況を考えて、そして名字が変わることが面白いという馬鹿な思いからの提案でしたが、我ながら浅はかすぎて恥ずかしいです。(もっと思慮深くなりたい)

その日のうちに、両親に結婚することを伝えると喜んでいましたが、婿養子のことを告げると表情が一変しました。
「それはすぐに決めなくても良いんじゃないか?」
結婚には賛成だが、相手とその家族のことが分からないうちは婿養子は賛成できない、お前が考えているほど甘くはない。
と、叱られてしまいました。
まぁ、父親の仰るとおりなので、ちゃんと段階を踏んで理解をしてもらうしかありません。

その後は紹介や顔合わせなど順調に終え、とりあえずは婿入りという形に落ち着き現在にいたります。
婿入りだからといって何か特別なことをするわけでもなく、普通の婚約、結婚の流れで話が進んでいきました。

旧姓から新姓に名義変更

当たり前ですが、名字が変わるため様々な手続きが必要になってきます。
婚姻届を提出し新しい戸籍になった時点で、会社を一日休み手続きに回りました。
銀行、証券会社、携帯電話会社、警察署(運転免許証)など、なかなかのハードスケジュールとなりました。(手続きって何故こうも面倒くさいのですかね?)
ちなみにパスポートは、行く暇がないコロナの影響で海外旅行に簡単に行ける状況ではないので、名義変更していません。

会社への届け出もしますが、女性が結婚しても旧姓のまま働くように嘉太郎もそのままで働いています。
昨今の状況もあり結婚式を親族のみで行ったため、会社の人で嘉太郎の名字が変わっていることを知っているのは数名です。

新姓に慣れるまで

名字が変わったばかりで慣れていない頃は、書き間違えることがよくありました。
30年以上も書き続けてきた名前なので、意識しないと旧姓で書いてしまいますし、慣れてきた今でも新しい名字を綺麗には書けません。(そもそも字が汚い汚字さんなのですが)

未だに慣れないのは新姓で呼ばれることです。
職場では旧姓のままなので、新姓で呼ばれる機会が少なく、どうしても反応が遅れてしまいます。転職などで環境が変わったりしないと、慣れるのには時間がかかりそうです。

最後に

婿入りといっても、劇的な変化はありません。
これは嘉太郎の婿歴が短いからかもしれませんが、4%しか存在しない希少種という割には、面白いエピソードもなくガッカリです。
もしも何かネタがあれば記事にしたいと思います。