チョコレート嚢胞手術記録③

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前回記事、手術が終わって目が覚めたところからです。
今回の記事では、入院生活で不便だったこと(食器の準備の悪さ)も書いていきます。

術後一日目

目が覚める直前、寝ぼけて仕事で追い詰められる夢を一瞬見た気がします。
意識がはっきりして、手術だったことを思い出して一安心。
今日も明日も明後日も仕事には行かず寝ていられる!ラッキー!!

・・・。

「あの、お腹痛いです・・・」
聞いていた通り!!かなり激しめの生理痛のような痛みです。
チョコレート嚢胞の影響か、二年ほど前から数歩歩いてはうずくまるくらいの生理痛を何度か体験しましたが、それくらいの痛みとだるさです。
とは言え術後の痛みであることやすぐ痛み止めで対応してもらえること、辛ければずっとゴロゴロ寝ていられることから、日常生活における生理痛と比べてずっと気持ちに余裕があります。

「痛いですねー、病室に戻ったら痛み止め入れますねー」
と言われ、隣で待機されていたベッドに移ります。
数人の看護師さんで丁寧に移してもらいましたが、やっぱり若干お腹に響きます。
病棟の助産師さんも待っていてくれて、ベッドでガラガラと病室に連れて行かれます。
その間も痛いなりに手術の感想など他愛もない話をしていました。

病室に戻って即痛み止めを入れてもらいます。

今日はこのままベッド上で過ごす。トイレは尿管が入っているから行く必要はなし。
酸素マスクと心電図、尿管は明日の朝はずれるので、それまでは我慢。
身体の圧迫予防のために、寝返りはなるべくする。
以上を言われ、助産師さんは退室されました。

痛み止めもすぐに効いて楽になったので、早速嘉太郎と母親に連絡。
そして呑気に動画視聴を開始・・・ですが、とにかく体中管や線にまみれて身動きがとりづらいです。
手の甲の点滴も邪魔な上に動かしすぎると痛いので、短文でも打つのに時間がかかります。
普段に比べて素っ気なくて誤字の多いラインだったと思います。

横になっていると気がついたら何度も寝落ちしていました。
そのため、起きている時間自体はそこまで長くなかったかもしれません。
ただ、起きている間は寝返りをするのがとても辛かったです。
思ったよりも身体を動かすのが痛くてしんどいので、ベッド柵につかまって思い切って転がる感じです。
そして転がった瞬間がとても痛い。加えて酸素マスクの管や心電図の線、更にはタブレットの充電コードまで絡まり、助産師さんが様子を見にくる度にほどいてもらいました。ああ恥ずかしい・・・。

痛みは生理痛のズーンとした重くてだるい痛みはありますが、それは痛み止めでどうにかなりました。
あとは寝返りなどの身体を動かすときに、激しい筋肉痛のような痛みが走るくらいです。

こんな感じで割と寝ている時間が長く、起きている時間は動画を見ながら一生懸命寝返りをして一日目は終わりました。

術後二日目の朝

大体想像通りだった痛みとしんどさと退屈を我慢し、二日目の朝。

普段は嘉太郎と朝活のために5時過ぎに起きるのですが、助産師さんからの朝ご飯の声かけに7時過ぎに目が覚めました。
勿論自力で起き上がることはできないので、ベッドを起こします。
よくあるゆったりした速度での上体起こしですが、お腹が痛むので何度も止めて座り直しをしながらベストポジションを探します。
そして朝食が配膳されます。
待ってたよおおお!!朝ご飯!!!!!
三日目の朝食
重湯、味噌スープ、牛乳、野菜果物ジュースです!
助産師さんからは水分ばかりでつらいだろうから、無理して全部飲まなくてもいいと言われました。
が、YouTubeでグルメ動画ばかり見ていた欲求不満ヴァイ子は全て美味しく平らげました!!
昼食は固形物へとステップアップしているはずなので、楽しみでなりません。

その後、尿管を抜きに助産師さんが来室。
ヴァイ子の恐れていたことの一つに、尿管抜きがありました。
入れるときは麻酔で寝ている間だからいいものの、抜くときは意識がしっかりとあります。
何だかものすごーく痛そう・・・。
ということで、また助産師さんに質問です。
「管を抜くのは痛いですか」
「痛くはないけど、あー抜かれてるなーって感覚はありますねー。じゃあ抜きますよー。ずるずる」
ずるずる、と可愛く擬音を言いながら抜いてくれましたが、ヴァイ子は初めての感覚に「おおお・・・?」と声が漏れてしまいました。
尿道がダイレクトに痛いのかと思っていましたが、感じ方としては角度を失敗して入れたタンポンを抜くような不快感です。
あと、思っていたよりも入っている管が長く感じました。
その後、酸素マスクと心電図がとれて自由の身です。
身体を拭いてもらい着替えを済ませ、やっと離床。
お腹は痛いけど、横になってるのも飽きてしまいます。
点滴台を歩行器代わりに、しゃなりしゃなりと病棟内を歩き回ります。
食欲もあるしものすごく元気なつもりでいましたが、意外と歩けないものでした。
歩幅も狭く、痛みを警戒しながらゆっくりと踏み出すので、狭い病棟内の往復でも時間がかかりました。

離床してから、尿管からの感染症がないか確認のために二回尿検査がありましたが、感染もなく尿もしっかり出ていました。

術後二日目の昼

そうこうしているとあっという間にお昼ごはんの時間。
もうヴァイ子は嬉しくて嬉しくて仕方がありません。
三日目の昼食
たまご豆腐、七分がゆ、あんかけ、ナムル、果物です。
たまご豆腐が思ったより美味しくない・・・。
ヴァイ子は何も考えずに割り箸だけ持ってきて毎食使っていましたが、おかゆやあんかけだと食べづらいです。
せっかくの昼食ですが、あまり口に合わなかったことと食べづらかったため、ナムルと果物以外はほぼ残してしまいました。
今後入院される方はスプーンも持参されることをおすすめします。

昼食後もトイレやお茶汲みに歩き回りますが、一つ一つの動きがゆっくりな上に、お腹を庇いながらであるため体力を使います。
結果、大したことをしていないのに時間は経つし身体も疲れて、合間合間にうたた寝をして過ごしました。

術後二日目の夜

起き上がったり歩いたり、大したことのない動作ですが、痛いなりにできると達成感があります。
そのお陰か、夕食はとっても美味しく平らげました。
三日目の夕食
五分がゆ、焼き魚、きんぴらゴボウ、野菜の煮物、トマトとオニオンのサラダ。
全部が美味しい!!ヴァイ子の好物だらけというのもあったでしょうが。
ヴァイ子実家とよく似た献立で、おふくろの味を感じました。
ヴァイ子もはやく良くなっておふくろにならねば!!と思わされます。
五分がゆではなんとかお箸でも食べることができましたが、スプーンの方がスムーズで食事をもっと楽しめたかもしれません。

食後もトイレやお茶汲みに歩き回り、無事二日目も終了。
それにしても明後日には退院のはずなのに、歩くのはおろか起き上がりや寝返りもかなり頑張らないといけない現状。
自分は果たして順調に回復していってるのか心配になります。
手術のしおりには退院後すぐ社会復帰できると書いてありましたが、明後日には家事全般こなせるくらいに動ける自信がありません。
助産師さんにこの不安を漏らしたところ、昨日手術したばっかりの人が何言ってるの!と一蹴されました。
た・・・確かに・・・!焦ったところで早く回復するわけでもないですね。
ちょっとでも回復していればそれでヨシという気持ちでいようと思います。

④に続きます。